アブストラクト(4巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核肺の氣管支に關する研究 第3編 氣管支造影における左上葉のabsent bronchusについて
Subtitle :
Authors : 後藤三郎1)2), 岩井孝義1), 坂井兼清2)
Authors(kana) :
Organization : 1)京都大學結核研究所, 2)國立島根療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 1
Page : 24-29
Year/Month : 1955 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1節緒言」Huizinga1)は氣管支造影に於いて或る肺葉若しくは肺區域氣管支がその起始部から全く造影されていないか或は起始部は僅かに造影されているがそれ以上に造影劑が入つていない状態を"the absence of a bronchus in the bronchogram"と稱した. 彼はこのようなadsent bronchusに好發部位があると述べ屡ゝと左上葉にそれを發見している. Huizingaは主として肺腫瘍について研究したがBohm2)は主として氣管支結核に於いてその所屬肺域に陰影を認めない場合にもHuizingaの所謂absent bronchusがあり得ることを立證した. Bohmも又Huizingaと全く同樣にその好發部位として左上葉氣管支を擧げている. Olson3)等は肺結核の氣管支造影所見と病理解剖學的所見とが屡ゝ一致しないことがあると述べその原因の一つとして或る上葉の區域の氣管支の不完全造影を擧げている. このような時には造影に現われない氣管支の病變が病理解剖學的に證明されることがあることは當然であろう. 然しOlsonらは氣管支の不完全造影が左上葉に好發するものであると明瞭に述べていない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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