アブストラクト(4巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺結核症に於ける小病巣に對する化學療法の影響に就いて 臨床的並に病理細菌學的考察 |
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Authors : | 石原恒夫1), 久田太郎2), 横山宗雄1)3) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)慶應義塾大學醫學部外科學教室, 2)慶應義塾大學醫學部病理學教室, 3)慶應義塾大學醫學部臨床細菌研究室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 1 |
Page : | 65-75 |
Year/Month : | 1955 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」1944年以降の相次ぐ抗結核劑の發見は, 結核の治療法の急速な進歩をもたらしたが更にMedlarらの投じた一石は大きな波紋を起し, 今日の肺切除療法の隆盛をみるに至った, その後, 切除肺病欒の研究は内外に於いて盛んに行われ, その文獻は枚擧に暇がない. 就中, 化學療法後に殘った壊死病巣に關する問題は, 取りもなおさず肺切除適應に通ずる道であり, 併用化學療法の効果の判定と共に今日の一大關心事となつている. 如何なる病巣が切除さるべきであるかの資料はまだ誰からも示されて居らず, 又必要にして十分なる化學療法期間も明らかにされていない. D'Esopoは8カ月を以つて適當にして最小の期間としたが2), 最近は1年以下の化學療法は行うべきではないとしている. Falk3)ら4)は4乃至6ヵ月で空洞の閉鎖しないものは耐性出現を防ぐ, ため手術した方が良いといつている. United States Public Health Service5)では8カ月の併用化學療法により90%以上のレ線上の改善が認められたと報告している. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |