アブストラクト(4巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 人工心肺に關する研究 特に死因の檢討並びにその對策について
Subtitle :
Authors : 七野滋彦, 橋本義雄
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大學醫學部第一外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 1
Page : 76-92
Year/Month : 1955 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I) 緒言] 最近10年間の我が國に於ける外科的治療の進歩は, 過去に於てその根本的療法のなかつた心臓及び大血管の疾患に對しても, 外科的侵襲を加える事を可能とし, 極めて輝かしい成果を收め, 外科領域に新しい分野を開拓するに至った. 心臓外科に關する幾多の業績のうちで, 人工心肺に關する研究は近年漸やくその成果をあげ, 世の注目を浴びるに至つた. 歐米に於ける人工心肺の研究は1937年Gibbon1)に初まり, 1952年Helmsworth, Clarkら2)によるCor pulmonaleの症例に對する實驗的な部分循環の成功, ついで1953年に於けるDodrill3)の肺動脈狹窄切開術に至り, 完全に臨床的應用の段階に到着している. 現在の心臓手術の概念からすると, 最近の人工冬眠の研究の進歩により, 或程度直覗下心臓内手術という目的に達し得るが, 種々複雑な生理的問題があり, これのみによつて心臓症患の外科的治療を全面的に解決することは不可能である. むしろ兩々相待つて心臓手術の究極の目的に達し得られるものと考えられる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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