アブストラクト(4巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 非チアノーゼ性先天性心疾患に於ける色素稀釋曲線の診斷的意義
Subtitle :
Authors : 田口一美, 平松照雄, 河西範岳, 井元進, 山田定, 寺本滋, 高木彬, 坂田光照, 津田誠次
Authors(kana) :
Organization : 岡山大學醫學部津田外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 2
Page : 129-137
Year/Month : 1955 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」先天性心疾患外科の進歩の基礎となるものは正確な診斷である事は衆知の事實であろう. そのために心臓「カテーテル」法, 逆行性大動脈撮影法, 心臓血管造影法等が重大なものとして缺く事の出来ない方法である事も否み得ないところである. 併しながら實際吾々が心臓外科にたずさわり, 多くの先天性心疾患患者を取り扱つてみると更に簡便な診斷法が屡々要求される. すなわち例えば臨床症状のみで診斷可能の場合のある「ボタロー」氏動脈管開存症でも, 少くとも左-右短絡の有無が證明され, 純型肺動脈狹窄でない事が確められねばならない. 從来此の先天性心疾患の色素稀釋法に就いてはNicholson等, Swan等, Broadbent等の報告があるが, 何れも例數も少くその詳細な檢討がなされているとは言えない. 吾々はこゝに非チアノーゼ性先天性疾患61例に就いて檢討し, その信頼限界を知ると同時に又肺高血壓症の診斷にもある程度の意義を有する事を知り得たのでこゝに報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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