アブストラクト(4巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心肺性動態より見たる各種疾患に及ぼす運動負荷の影響
Subtitle :
Authors : 岡村輝彦, 石田二郎
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大學醫學部内科學教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 2
Page : 172-181
Year/Month : 1955 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」筋運動は生膿の酸素需要を増加する. このとき生體には酸素の貯戴は殆どないから, 増加した酸索需要に對し直ちに供給を増さねばならない. これは主として呼吸循環器系の對懸した變化によつて行われる. これと對稱的なのはアノキシヤ試驗(Acute Induced Anoxia Test)であつて, 生體に對する酸素の供給をへらすと, このとき基礎代謝に要する酸素消費量以下に下げることは生體により破壊的である. よつてこの時も生體は直ちに呼吸循環器系の機能を高めて, 酸素の供給の低下をくいとめようとする. かくて運動負荷試驗(Exercise Test)は相對的代謝性アノキシア(Relative Metabolic Anoxia)を, アノキシア試驗はアノキシア性アノキシア(Anoxic Anoxia)をおこさせるため, 呼吸循環器系はその濳在せる機能を發揮させ, 生體の内部環境の恒常性を保つべく働くはずである. そして呼吸循環器系の機能増進によつて酸素の供給を増しても, 酸素の需要をカバーできない時, 血液における諸變化, 特に動脈血中の酸索量の低下がおこるはずであり, かくて體組織における代謝等に影響し, 酸監基平衡等にも變動を來すと考えられる. こゝでは運動負荷について述べる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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