アブストラクト(4巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸部大動脈遞斷に關する實驗的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 大原到, 高橋孝雄, 大平光夫, 桂重次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東北大學醫學部桂外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 2 |
Page : | 181-190 |
Year/Month : | 1955 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「1. 緒言」胸腔内大動脈切除は大動脈狹窄症, 大動脈瘤の揚合に行われて居るが, 腹部大動脈瘤切除の揚合と同樣, 病的な部分を切除し, 直接血管を端々吻合するか, 血管移植を試みる事により正常血行路を再建する事が多く行われる樣になつてきた. しかるに胸腔大動脈血流遮斷は末稍臟器に貧血を起こし, 就中脊髓が退行變性に陥つて下半身麻痺を惹起する爲, これが防止に種々の工夫がなされて居る. 我々は犬に於いて物理的冷却を使用して, みるべき効果を認めたので報告する. 「2. 文獻的考察」腹部大動脈血流遮斷は正常犬の場合Burch等1)は腹腔動脈上部で安全に生存せしめ得る時間を20分として居る. 腎動脈の直上で一時間以上しばつたものは少數例に後麻痺がきたと報告して居る. 人間に於て大動脈瘤の場合は既に本幹を通る血流は減少して居り, 副血行路が發遶して居る爲, 又大部分を占める動脈硬化性大動脈瘤腎動脈分岐部以下にあるので, 腎動脈以下では1時間以上乃至2時間血流を遮臓しても何等障碍がないのが普通である2). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |