アブストラクト(3巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 異常部位に見られた大動脈絞窄症
Subtitle :
Authors : 雲井康晴1), 藤本淳1), 安藤一1), 赤松保之2), 妹尾亘明2), 東駿二郎2), 小澤1), 宮地2)
Authors(kana) :
Organization : 1)大阪大學醫學部第一外科, 2)大阪大學醫學部第一病理
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 4
Page : 327-333
Year/Month : 1955 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈紋窄症に關する報告は既に多數あるが, 本症例の如く胸部大動脈(2ヵ所)の紋窄, 總頸動脈の狹窄及び心房隔壁缺損を合併せる症例に就いては未だ報告を見ない. 本例は不幸にして術前に確診を得ず, 手術時及び死後剖檢よりはじめてこの珍らしい心畸型を發見した. 吾々は本症例により貴重な體驗を得たので茲に報告する. 症例 患者:18歳♂, 家族歴及び既往歴には特記すべきものはない. 梅毒は否定している. 現病歴:13歳時肺門淋巴腺結核と診斷され同時に心疾患を指摘された. 14歳の頃より心悸亢進を訴え, 時々頭面四肢に浮腫を認める樣になつた. その後運動能力は次第に減退したが特別の醫療は受けず今日に至つている. 然し感冒の際は呼吸困難及び心悸亢進が著明となつた. 入院時所見:身長167cm, 體重45.5kg, 痩長な體格, 榮養中等度, 皮膚は蒼白, 濕潤, 浮腫はない. 頬部, 口唇にチアノーゼを認める. 撓骨動脈の脈搏は整, 65至を算し, 左右略々同樣に觸知し得たが足背動脈の搏動は弱い. 呼吸は胸腹式で28を數える.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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