アブストラクト(4巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核肺切除術に關する臨床的研究 其の3 殘存肺再膨脹に關する研究
Subtitle :
Authors : 田島玄, 宍戸芳男, 澤崎博次
Authors(kana) :
Organization : 國立療養所久里濱病院
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 4
Page : 330-344
Year/Month : 1956 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [V 殘存肺再膨脹について] 術後生じた胸腔内の死腔を殘存肺が代償して膨脹して埋めつくして初めて, 肺切除術が完了したといえるのであり, 殘存肺の再膨脹不良例は單に死腔を殘しているというだけでなくこれは術後氣管支瘻, 膿胸の原因の一つともなり, 又幸いにも順調に經過した場合でも肺活量は術前値をはるかに下廻り, 從つて生活能力も低下するので, 術後の胸腔内の管理は胸部外科醫にとつて甚だ大切である. A)檢査材料及び檢査方法 A群(肺葉切除群)35例, B群(肺區域切除群)59例, C群(術後氣管支瘻合併群)16例について調べた. レ線上, 再膨脹良否の基準を2段階に分けた. 第1段階とは, A群に於ては, 殘存肺の再膨脹がレ線寫眞にて背部で第六肋骨の高さに達する迄, B群にては, レ線寫眞にて殘存肺の再膨脹が背部で第五肋骨の高さに達する迄で, この第1段階に達した後更に殘存肺が胸腔一杯に膨脹して死腔を埋めつくす迄を第2段階とした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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