アブストラクト(4巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核に對する肋膜外肺剥離縫縮法の効果に關する臨床的研究
Subtitle :
Authors : 齋藤廣, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大學醫學部第一外科数室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 4
Page : 359-385
Year/Month : 1956 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 肺結核の外科療法がその手術々式の改善と適應の選擇について, 數多くの變遷を繰返して來たことは周知の事實である. 直達療法がその治療方式の有する積極性の故に最も理想的な療法として昔から考えられたのは當然であつたが, 當時は手術に伴なう種々の危險と合併症とから普遍的なものとはなり得なかつた. 從つて肺結核外科療法の主流には永い間虚脱療法が位置していた. 就中人工氣胸術(氣胸)と胸廓成形術(胸成)が最も積極的, 且つ効果的治療法として宣傳普及された. 一般にある疾患に對して一つの新しい術式を應用せんとする場合, 適應の選擇に當初多少のずれがあることはやむを得ない. 氣胸にせよ, 胸成にせよ, 古い歴史を有する療法ではあるが, 一旦汎く實施されるようになつた時はそれらの適應が徒らに擴大されたのである. その結果適應を越えた氣胸は當然その合併症の頻度を高め, しかも治療効果は必ずしも期待する程ではなかつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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