アブストラクト(4巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 吸入麻醉における氣管内挿管の聲門・呼吸運動及び血壓に及ぼす影響の實驗的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 河端武親 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶應義塾大學醫學部外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 4 |
Page : | 385-394 |
Year/Month : | 1956 / 2 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 氣管内挿管法には, コカインによる局所麻醉, 静脈麻醉劑, エーテル及びサイクロプロペイン等による吸入麻醉など, 種々の方法があるが, 挿管にさいし, 呼吸停止, チアノーゼ, 血壓變動, 喉頭痙攣などの合併症がしばしばみられる1)2). これらの合併症は患者に種々な負擔をあたえ, そのうえ麻醉の導入を困難にし, 時には手術の遂行に支障をきたすこともある. これらの合併症は, 呼吸停止, 喉頭痙攣による換氣障害ならびに, 挿管刺戟による迷走神經反射であるといわれているが3)麻醉中の挿管刺戟による聲門運動は, なお不明の點が多い. したがつて私は麻醉中ならびに, 挿管刺戟中の聲門運動の變化と, 呼吸, 血壓とを麻醉劑別に比較檢討した. 氣管内麻醉法の挿管法として, 局所麻醉のみによる挿管は, 患者に不安感と苦痛をあたえるので, 一般には行なわれないし, 又動物で無麻醉下に安静な聲門運動を觀察することが出來ないので, この實驗はおこなわなかつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |