アブストラクト(4巻5号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺癌の診斷における放射性同位元素P32の應用について |
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Subtitle : | |
Authors : | 大宮逹男, 河合直次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大學醫學部第一外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 5 |
Page : | 403-414 |
Year/Month : | 1956 / 3 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [まえおき]近年吾が國においても, 肺癌が非常に注目されるようになつたが, その原因は發生頻度の増加と, 戰後の胸部外科の著しい發展にある. 發生頻度の増加は内外文獻を見ても世界的な現象であるが, 吾が國の第55囘外科學會總會宿題報告(篠井, 石川, 河合)1)にも明らかにこの傾向は見られている. 又胸部外科全般の著しい進歩は, 肺癌の治癒ということを可能としている. しかしひるがえつてその診斷の現況を見るに甚だしくおくれているといわざるを得ない. 例えば全國大病院の集計に於て, 肺癌症例中確定診斷のつけられたものが全例の35%であり, そのうち僅か4.1%が切除可能であつたという成績がでゝいる. これはすなわち確定診斷のつけられる例は全例の約3割で, しかもその大部分は手術不能な程進行した例に限られていることを示すに外ならない. この様な現伏に對し, より確實で, より早期に診斷出来る様な方法を求めることは當然で, 肺癌診斷の方法に關する報告は放擧にいとまがない程である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |