アブストラクト(4巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Middlebrook赤血球凝集反應に關する研究(第1報) 肺切除術前後の追求及び切除肺所見との關聯考察を中心として
Subtitle :
Authors : 白崎昭一郎
Authors(kana) :
Organization : 白十字會鹿島サナトリウム
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 5
Page : 415-421
Year/Month : 1956 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言]結核の活動性に關する問題は古くしてしかも新しい問題である. 多くの診斷法が時代の進歩と共に現れたが, しかしそれによつてこの問題が解決に達したと見る人は恐らくはないであろう. 治療並に豫防醫學の進歩は, 結核活動性の概念そのものを變化せしめ, 診斷學的方面に對してもより一層の精密さを要求するのである. X線學的に空洞も發見されず, 喀痰中に菌も證明されない比較的輕症の人に對して, 治療を行うべきか, 杜會復帰を許すべきかの決定も迫られることが少くない. また氣胸, 成形, 肺切除術等をすでに行つた症例ではX線の讀影に困難を感ずる場合も多い. これらの場合血清學的診斷法が何等かの程度において判斷の資に役立ち得ないであろうか. しかしこの血清學的診斷法に關する期待は甚だ古く, しかも未だ必ずしも滿されなかつた. 1948年Middlebrook-Dubos1)の赤血球凝集反應が發表されるや, 内外の注目を受けすでに百數十の追試報告を見るに至つたことは, その要請と期待の大きさとを語っている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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