アブストラクト(4巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核病巣に於ける氣管支上皮の前癌状態に就いて
Subtitle :
Authors : 篠原規休, 松原修, 三田明, 中澤幹太郎, 海老原恒雄, 小松健司, 寺沼政雄, 加倉井登
Authors(kana) :
Organization : 霞浦鐵道病院
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 5
Page : 422-431
Year/Month : 1956 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [まえがき] 肺結核と肺癌が併發した場合, それが互に拮抗作用ありとするもの, 偶然の併發に過ぎないとするもの, 或は古い結核性病變が癌發生の原因になるとするもの等諸説があつてまだはつきりして居ない. 近年肺切除術の進歩發達により多數の切除肺標本が得られるので, その病理組織學的檢索により早期に於ける結核と癌の關係が一層明になることゝ思う. 吾々は結核切除肺及び剖檢例に就き空洞並に病巣接合部の氣管支上皮再生状態を觀察中, 數例に於てその惡性増殖郎ち前癌歌態又はcarcinoma in situとも云うべき變化を認めたので, 第30囘日本結核病學會總會に於て結核病巣の氣管支上皮再生に就ての演題下でその一端にふれておいたが, 其後の精査の結果をこゝに報告する. [檢査材料及び方法] 結核切除肺102例, 剖檢例6例計108例中化學療法を行わなかつたもの3例に過ぎないが, その空洞或は乾酪巣と所屬氣管支接合部を重點的に選び532カ所の組織標本を作り, 必要に應じ連續切片により, 主としてH-E染色を行い檢索した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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