アブストラクト(4巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 乾酪巣の軟化融解機轉に關する生化學的並びに病理學的研究(肺結核病巣と誘導氣管枝との關係を中心として)
Subtitle :
Authors : 山本利雄1)2)3), 長石忠三2), 山本俊介3)
Authors(kana) :
Organization : 1)三重縣立大學醫學部高茶屋分院, 2)京都大學結核研究所外科療法部, 3)三重大學醫學部外科學教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 5
Page : 445-468
Year/Month : 1956 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : (第1篇)肺結核病巣の乾酪化機轉と誘導氣管支管枝との關係 [緒言] 肺結核に對する諸種の治療法, 特に化學療法の發逹に伴い, 從來ならば當然悪化し空洞化したであろう病巣も容易に鎭靜し, レ線上安定した被包乾酪巣樣の陰影を呈する場合が非常に多くなつたことは, しばしば經驗している所である. しかしながらこのようにして一應安定したと思われた病巣が數年間の中に再び惡化し空洞化することも亦, しばしば經驗する所であつて, この故に從來主として空洞のみに向けられていた臨床家の注意が被包乾酪巣にも向けられて來たことは茲數年間の著しい結核臨床上の特色であろう. それ故に現在では被包乾酪巣の惡化又は治癒の機轉を明確にすることの必要性がより一層切實に痛感されて來た樣に思われる. 著者は本論文において結核性肺病巣の惡化又は治癒の機轉を誘導氣管支を中心にして論究したいと思い, まず誘導氣管支がそれ等の機轉に如何なる役割を演じているかを第1及び第2篇において論じ, 更に第1及び第2篇において得た所見を第3篇において, 切除肺において得た所見と比較檢討し, 結核性肺病巣の運命に對して誘導氣管枝が重要な役割を演ずることを強調したいと思う.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ