アブストラクト(4巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 呼吸停止と各種用手人工呼吸法に關する研究(前編)
Subtitle :
Authors : 森岡亨1)2), 勝屋弘辰1), 宮本忍2)
Authors(kana) :
Organization : 1)熊本大學醫學部勝屋外科, 2)國立東京療養所外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 10
Page : 1003-1014
Year/Month : 1956 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [まえがき] 蘇生術, Resuscitation, Reanimationは, 人類が行つてきた醫療行爲の歴史のうちでは, 最も古いものゝ1つであり, 外國では麻醉學の一分野として主要な地位を占めてきたにもかゝわらず, 從來のわが國の醫學は, 何故かこの分野に對して冷淡であり, 學問的地位を與えるのに躊躇していた感じがあつた. これは蘇生術を行うような事態におかれる患者は, 從來の例では, 醫師が現揚に達した場合, すでにあまりにも絶望的な全身状態に陷っていることが多かつたか, 事故發生の事情ないし環境から, 患者の豫後不良である場合に對する醫師の精神的負擔が輕く, 醫師もその他の當事者も, 一種のあきらめから醫學に期待するところが少い場合が多かったから, この方面の研究がおくれたのであろう. しかし考えてみると, 今日麻醉學の領域では積極的に呼吸を止めて調節呼吸下に手術を行うことさえ一般化され, 麻醉や手術中の偶發事故としての呼吸停止は大部分が救命されている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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