アブストラクト(4巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺區域切除の基礎的研究 第2編 肺動脈, 氣管支の結紮後に感染した結核病集に對する化學療法の影響に就いて |
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Subtitle : | |
Authors : | 入倉俊雄, 隈部英雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 結核豫防會結核研究所 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 13 |
Page : | 1206-1218 |
Year/Month : | 1956 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 結核感染後に肺動脈又は氣管支を結紮し, その翌日から化學療法を併用した場合の成績については第1編において述べた如く, 化學療法を併用しない場合と比べて著しい相違を示し, また肺動脈結紮の場合と氣管支結紮との間にもかなり著明な差を現わすものである. すなわち, 結紮した肺動脈の支配域にある結核病巣に對しても化學療法は奏効し, 著明な惡化を防ぎうるが, その効果は非結紮肺内にある結核病巣に比べてやゝ劣つている. 氣管支の結紮ではかかる相違はみられず, 却つて結紮した氣管支の支配域にある結核性病變の方がむしろ輕いという結果をえた. よつて本編では肺動脈又は氣管支を結紮した後に結核菌を接種して結核性病變を惹起せしめ, そのまま放置した場合と化學療法を施行した場合とに分けて, 結核病集が如何なる態度をとるものかについて檢討してみたいと思う. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |