アブストラクト(4巻14号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 腰全合併麻醉に關する研究 第1編 基礎的研究
Subtitle :
Authors : 池田佐嘉衞, 中山恒明
Authors(kana) :
Organization : 千葉大學醫學部中山外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 14
Page : 1295-1301
Year/Month : 1956 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」食道手術(開胸開腹同時施行手術)時の麻醉は教室では, 最初腰麻及び局麻に酸素のみで行つていたが, 種々の静脈麻醉劑, 筋弛緩劑の製品化されるに及び, 之等を用いた氣管内エーテル麻醉を行うようになつた. 然し之等の麻醉劑, 筋弛緩劑は, 中樞性, 末稍性に吸呼を抑制し, その作用は麻醉深度, 患者の状態により, 甚だしい差があるため, 絶えず, 嚴重な監視と適切な處置が必要である. 特に綏胸により, 換氣量の減少している上に, 更に筋弛綏劑を用うる事は, 補助呼吸や, 調節呼吸を長時間, 必要とする樣になり, 手術運行に圓滑を缺かしめた事が屡々あつた. 所が, 中山教授のイデーにより, 筋弛緩劑を用いずに, 全麻に腰麻を合併し用いた所, 腹筋弛緩充分で, 然も肺換氣量の減少なく, 手術及び麻醉が圓滑となり, 術後の經過も甚だ良好となつた. 茲に腰麻の効果を再確認したので, 腰全合併麻醉法と稱して, 實驗的基礎研究を行う一方, 開胸開腹同時施行による.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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