アブストラクト(5巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 窒息における徐脈發現機序に關する實驗的研究
Subtitle :
Authors : 佐藤顯治, 島田信勝
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大學醫學部外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 1
Page : 47-53
Year/Month : 1957 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 急性, 慢性にせよ或いは完全, 不完全にせよ生體が窒息状態に陷ると徐脈が現われることは從來からよく知られている現象である. その理由は血壓の低下と02欠乏による血液, CO2量の増加のため末稍血管並びに化學受容器が刺戟されておこる反射性の現象であると理解されてきた. 著者は呼吸の一時的障碍, 就中氣道の通氣障碍による死因の實驗的研究を行ってきたがこの際みられる徐脈が通氣障碍を加えてより常に非常に短時間の濳伏時間で現われることに著目し, この徐脈發生の機序について實驗を行い從來考えられてきたと異る結論を得たのでこゝに報告する. [實驗] I 實驗方法 1)實驗動物, 固定, 麻醉 實驗にはすべて體重2kg内外の成熟ウサギ約50羽を使用し, 後根切斷群をのぞき, 他はすべて背位に固定して無麻醉の下に施行した. 2)氣道操作 前頸部正中切開により氣管を露出して, これに横切開を加え直ちに氣管とほぼ同口徑のL字型硝子管カニーレを挿入し絹絲をもつて氣管に密に結紮固定した. 氣管の閉鎖實驗のためにはカニーレの露出端を手指をもつて密閉し, 又氣管の狹窄には露出端を細孔とした, カニユーレを挿入固定した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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