アブストラクト(5巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺切除術後血胸及び肋膜炎の豫防と對策 |
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Subtitle : | |
Authors : | 石黒義彦, 河合直次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大學醫學部第一外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 1 |
Page : | 73-88 |
Year/Month : | 1957 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 緒言] 肺結核外科療法における直達療法の完成を期するためには手術の危險をなくすることは勿論, その合併症をも最小限にくいとめることである. ところが肺切除術後の合併症である氣管支瘻, 膿胸, 血胸などの發生についてはなお幾多の研究すべき問題がのこされている. すなわち, 1952年Kelley1)は氣管支瘻5.6%, 氣管支瘻と膿胸の合併せるもの1.9%と報告し, 1953年Murphy2)は氣管支瘻, 膿胸をおこしたものがともに1.9%とし, また同年Eerland3)も氣管支瘻が1.9%であつたと發表している. 本邦においても吉村4)は氣管支瘻1.7%, 膿胸5.1%, また久留5)は氣管支瘻7.0%, 膿胸2.1%であるとし, 現在でも相當の高率に氣管支瘻, 膿胸がおこつていることを示している. これらの合併症の原因は數多くあげることができるが, 術直後の胸腔内の状態を各方面より考察した結果, 術後血胸が殘存肺膨脹の良否, 氣管支瘻, 膿胸のような重篤な合併症と明らかに關係することを確め得たので, その豫防と對策について檢討をおこなつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |