アブストラクト(5巻5号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 縱隔洞腫瘍の4剔出症例 |
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Subtitle : | |
Authors : | 内田久男, 岡本攻, 石田博厚, 石川善衞 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神戸醫科大學第二外科學教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 5 |
Page : | 517-529 |
Year/Month : | 1957 / 5 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 縱隔洞腫瘍は病理學的には古くから知られ又その剔出手術も既に1893年Bastianelli等により試みられたが, 尚最近10年の間に「レ」線寫眞の廣範なる應用により發見される事も多く又麻醉外科的技術の安全性と共に歐米に於ては縱隔洞腫瘍の剔出症例は非常な多數に達している. 然し本邦に於ては最近報告例がまして來ているが桂外科の21例を除き症例報告の域を脱していない. 我々は縱隔洞腫瘍の剔出4症例を經驗したが之等の症例は全べてその病理組織學的所見も又その發生部位も異なつていたが比較的に自覺症厭のないこと肉眼的には良性であつたので一括してこれらの症例を追加報告して2, 3の點について考察を試みることとする. 症例第I 患者25歳の男子會杜員. 既往症:昭和26年4月兩側肺結核に罹患した. 當時(圖1)の如く縱隔洞には異常を認めなかつた. その後人工氣胸中右側結核性膿胸となり本院内科に入院した. 現在症:突然昭和27年11月發熱39℃嚥下痛胸部異和感胸部壓痛を訴え, レ線檢査(圖2)により縱隔洞の肉腫と診斷されレントゲン深部治療及び化學療法施行するも益々呼吸困難増惡した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |