アブストラクト(5巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 實驗的曾帽瓣閉鎖不全に對する心房隔壁缺損作成の血行力學的研究
Subtitle :
Authors : 富田惠一, 小澤凱夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大學醫學部第一外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 5
Page : 530-543
Year/Month : 1957 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 僧帽瓣々膜症に對する外科的療法は, 近年著るしい發達を見, 殊に僧帽瓣狹窄に對する外科的療法はBailey1)Brock2)Harken3)等により解明されたが, 僧帽瓣閉鎖不全に對する外科的療法は現在滿足す可きものが無い. 一方吾々が小澤外科教室に於ては過去10數年來心臓外科に關する各種基礎的實驗が行われて來た. 就中1926年Jarotzky4)がLutembacher5)のSyndromより僧帽瓣狹窄に對する外科的療法の一手段として心房隔壁缺損作成を暗示した事のヒントより, 人工的心房隔壁缺損の作成に關する一連の研究が行われ, その中に於て田邊6)は犬に於て實驗的に心房隔壁缺損を作成し, 長期間觀察の結果人工的心房隔壁缺損は生體に惡影響を及ぼさゞるのみならず, 生體の循環状態が正常に房る時, 人工的心房隔壁缺損も自然閉鎖の機序が存する事を述べ, 又更に澤田7)は菅野8)が發表した實驗的僧帽瓣閉鎖不全の生存限度が入工的心房隔壁缺損を合併することに依り更に延長し, 僧帽瓣閉鎖不全に對し之の作成が治療的意義の存する事を昭和26年に發表した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ