アブストラクト(5巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 外科的胸部疾患における合併症としてのCandida症について
Subtitle :
Authors : 吉岡宏三, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大學醫學部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 5
Page : 544-561
Year/Month : 1957 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 はじめに] 近年における胸部外科領域の目覺しい發達は, 種々の診斷法の進歩, 手術手技, 麻醉法, 輸血, 輸液を中心とした術前後における患者管理の改善などと共に, Penicillin(以下Pc), Streptomycin(以下SM)をはじめとする抗生物質の出現に負うところが大きい. ことに, わが國の胸部外科が, 肺結核の外科的療法を基として發展して來たものであり, 抗生物質療法の普及が重要な役割を果したことは周知のことである. ところがこのような抗生物質療法の普及發達に伴つて, 反面, Pcによるショックや交代菌現象による眞菌類, ことにCandida albicans(以下C. alb)によるCandida症の發症などの新しい問題が起つて來た. Candida屬は元來, 健康人體内常在菌叢の一部として, 口腔, 咽頭, 舌, 扁桃腺などから分離され1), また屎からも相當高率に證明されている2). さらに肺結核患者の喀痰中からもかなりの率に檢出され, ことにSM使用者群に高率であると言われている3)~9).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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