アブストラクト(5巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 痰による氣管支癌の診断(組織細胞學的檢討)
Subtitle :
Authors : 竹内慶治1)2), 前田和三郎1), 青木貞章2)
Authors(kana) :
Organization : 1)慶應義塾大學醫學部外科教室, 2)慶應義塾大學醫學部臨床病理研究室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 7
Page : 665-688
Year/Month : 1957 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] こゝ數年來, 肺腫瘍, 殊にその大部分を占める氣管支癌に對する關心が高まり, 私どもが實際に見聞する氣管支癌の數は非常に多くなつている. 實際に, この疾患の發生頻度が増加していることも事實のようであるが, 一つには胸腔内手術の進歩によって, 外科的に侵襲を加えることが容易になったということも見逃すことができない. 然し, その切除率および豫後の成績は必ずしも良くないというのが現状である. 河合1)の, 29・30年の雨囘に亙り全國180機關から調査した成績に依れば, 752例のうち, 196例, 26%に切除が行われているに過ぎない. また, 3年以上の生存例に到つては, 全國的にみても, 殆んど數人を算えるのみである. このことは, 如何にわが國における診斷技術の低いかを物語るとともに, 早期診斷, 早期手術の必要性が痛感されるのである. また, レ線寫眞で陰影を見っければ, すぐ肺結核として取扱う習慣も原因している. レ線寫眞で怪しい陰影を見つけたら, 時期を失することなく, 更に精密檢査を行い, 癌であるかどうかの確定診斷を下さなければならない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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