アブストラクト(5巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 氣管内痲醉下における開胸術中の換氣に關する研究, 特に陽陰壓調節呼吸の效果について 第2編 強力換氣裝置による陽陰壓調節呼吸の效果 |
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Authors : | 渡利容己, 御園生圭輔 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 結核豫防會保生園 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 7 |
Page : | 745-763 |
Year/Month : | 1957 / 7 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 第1編において述べた如く, 気管内麻醉下の開胸時には程度の差こそあれ, 大多数例において呼吸性アチドージス, 一部症例において低酸素症の発生をみるものである. しかもこれら合併症の程度を術前の檢査成績, または開胸中の一般状態から察知することは困難なため, 時に不測の重篤な状態にまで追いこむこともある. しかしこれらの合併症は人工換気によつて容易に排除されることは諸家7)~17)19)~22)の一致した見解である. 從つて開胸中の換気障碍による事故を未然に防止するには, 予め何等かの人工換気法を行つて, 換気量の増加を計らねばならない. 人工換気法と云つても, それは種々の方法に區別される. 補助呼吸あるいは調節呼吸, 間歇陽圧法もしくは陽陰圧法, 手動によるもの器械によるものなどがそれであり, それぞれに一長一短がある. 補助呼吸ではその換気リズムを全く患者の呼吸に一致させることができれば, 最も生理的で安全な方法といえる. しかしこのことは実施が極めて困難であり, また換気量が充分に得られない憾みがある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |