アブストラクト(5巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 再發乳癌の外科的治療
Subtitle :
Authors : 方錫玉
Authors(kana) :
Organization : 臺北市第1外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 8
Page : 803-806
Year/Month : 1957 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 乳癌は中年の女性を犯す予後の甚だ不良の疾患の1つである. 根治手術後再發を起した場合我々外科醫を惱すこと最も甚しいのである. 早期發見早期手術は惡性腫瘍の根治療法の原則であり, 乳癌に於ても同樣である. 然るに相當早期と思わるゝ症例に對し, 根治手術を行つた積りでも轉移, 再發を來すものが少くない. 乳癌の根治手術は從來乳房胸筋, 腋窩腺, 鎖骨上上窩腺並に頸腺の摘出等が行われて來たが, 最近では内乳淋巴腺及び胸壁の切除が強調されて來た1)2). 戦爭中は勿論, 工業, 交通の發達せる今日胸壁の外備欠損は珍しい事ではないが之れは重篤で多くは致命傷である. 胸壁の惡性腫瘍に對する胸壁切除そのものは複雑ではないが, 廣範なる切除或は損傷に對する欠損の補修は決して容易ではない. 胸壁は始終呼吸運動心臓の運動と密接な關係を有するので, 其の廣範切除は補修が困難なるのみならず往々にして術後の化膿, 壊死, 縫合不全, 其他思いがけない併發症を起すことがある. 從つて斯かる症例に於ける治療は外科醫は拱手傍觀して放射線療法或は化學療法に委ねる事が多い.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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