Title : |
肺結核に對する肺全剔除術の檢討 |
Subtitle : |
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Authors : |
岡田慶夫1), 長澤直幸1), 西内巖1), 稻葉宣雄1), 板木晧二1), 渡邊謙治1), 柳原正典1), 石河重利1), 山下政行2), 井上スミ2), 岩瀬敬治2), 林義春2), 兪長昌2), 高橋潮3), 仙田善朗3), 仲武敏4), 磯矢芳泰5), 市川英一6), 長石忠三1) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)京都大學結核研究所外科療法部, 2)京都厚生園, 3)國立療養所紫香樂園, 4)國立宇多野療養所, 5)大津市民病院, 6)長野縣教員保養所 |
Journal : |
日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : |
5 |
Number : |
8 |
Page : |
807-823 |
Year/Month : |
1957 / 8 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
[緒言] 肺結核に對する肺切除術は近年長足の進歩を遂げ, その治療成績も亦極めて優れていることは最近の青柳1)(1955)や長石他28)(1956)等の報告によつても明らかである. 併しながら, 肺切除術の一つの術式である肺全剔除術は肺結核の治療法として種々の興味ある問題を有しているにも拘らず, この術式のみを特に取り上げて檢討した報告は歐米に於いて數篇をみるにすぎず, 我が國に於ける肺全剔除術の遠隔成績その他に關する知見は未だ甚だ乏しいといわざるをえない. そこで我々は肺全剔除術によつて剔出された結核肺を病理解剖學的に檢討して, 肺結核の中でも肺全剔除術の適應となるような病型がどのような機轉によつて成立するかを考察し, 更に肺結核に對する肺全剔除術の治療成績をも調査して, その肺結核に對する治療法としての價値を檢討した. 又, 肺全剔除術に關する病態生理についても檢討し, 肺全剔除術の適應に關して病態生理學的な立場から考察を加えた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
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