アブストラクト(5巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 化學療法を併用せる胸廓成形術の成績(その2)両側胸廓成形術について |
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Subtitle : | |
Authors : | 唐澤和夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 國立松戸療養所 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 9 |
Page : | 871-877 |
Year/Month : | 1957 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 両側の空洞性肺結核に対する兩側胸成術についての報告はいずれもその成績のよい事を示している. 即ち, 加納1)等は16例について, 適応を厳に選べばその遠隔成績は注目すべきものがあり, 又その適応例も少くないと述べ, 穴戸2)は40例について綜合的にその成績を検討し, 遠隔成績は略々一側の胸成術と同様満足すべきものであると述べている. 又, 松浦3)は50例について両側外科的虚脱療法の組合せ中, 両側胸成術が最良の成績であると報告した. 化学療法の発展, 直達療法の信頼度が向上した今日, 両側に直達療法を加える事は難事ではなく, 今迄に, 西4), 篠井5), 高橋6), 久留7)の報告があり, 外国に於てもOverholt8)Lowell&Conklin9), Gale等の報告がある. しかし, 両側の空洞性肺結核では, 空洞が多區域に存在したり, 肋膜の性状, 横隔膜の運動状態, 気管支病変の状態等により, 直逹療法後肺機能に障害を及ぼし, 更に他側の手術を行う上に重大な影響を与えるのではないかと豫想される場合も多い. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |