アブストラクト(5巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 原發性肋膜肉腫について
Subtitle :
Authors : 椎谷龍彦, 濱田文人, 青木高志, 奧田義正
Authors(kana) :
Organization : 北海這大學醫學部第2外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 9
Page : 878-885
Year/Month : 1957 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 原発性肋膜腫瘍は腫瘍は, 良性・悪性共に少いものであるが, 特に肉腫は稀有なものとされている. Seydelに依るとMunchener Pathologischen Institutsに於て, 10829例の剖見中1例を認め, 0.0092%と報じている. 外国では1885年Hofmoklを甫めとして, Deruschinsky, Schwalbe等の報告がある. 本邦では, 1923年横山が, 1907-1919年間の九大病理学教室に於ける原発性胸廓内悪性腫瘍23例の統計中に1例を報告している. 爾後山本, 山田等の報告があるが未だ原発性肋膜肉腫についての詳細な報告はみられない. 我々は原発性肋膜肉腫の1例を経験したのでこれを報告すると共に, 内外の丈献について検討を加えてみたい. 症例 患者 今○左○42歳 男 労働者 家族歴 母52歳で子宮癌にて死亡した外特記すべきことはない. 既往歴 特記すべきことはない. 現病歴 昭和31年1月25日冬山造材作業中材木の角に左前胸部の第4・5・6肋骨部を強打す. 当時局所の自然痛, 圧痛及び體動による疼痛は就 労不能程ではなかったが, 打撲部位の疼痛は去らず, 約1週間を経過してリウマチ様の疼痛を訴える様になった. 咳嗽及び発熱はなかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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