アブストラクト(5巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 外科的肺疾患の氣管支粘膜上皮における杯細胞の態度とその臨床的意義
Subtitle :
Authors : 伊藤彬男, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京謦科大學篠井外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 9
Page : 886-910
Year/Month : 1957 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 肺化膿症, 気管支拡張症に関する研究は, 当外科教室における佐藤, 篠井両激授以来の伝統的な研究課題として, 今尚多大な努力をそゝいでいるものゝ一つであつて, その成果は多数の業績として発表せられているところである. これ等気管支及び肺の非特異性炎症疾患は, 抗生物質の出現以来, その臨床並びに治療面に画期的な変貌を来し, 特に肺化膿症においては, 従来にみられた如き急性経過をとる激烈な型のものが少くなり, 抗生物質の使用により頓挫的に治癒するものも増加してきたが, 一方においては, これ等の抗生物質療法に抗して慢性化の傾向を示すものが増加してきたことは, 既に篠井教授1)並びに名倉助教授2)が指摘されてきたところである. 私は教室におけるこれ等一連の研究の一員として, 肺化膿症及び気管支系異常拡張性疾患の病理解剖学的研究面を分担し, 豊富な材料を検索する機会を与えられた. 従来, 肺化膿症は大量の喀疫を特徴とする急性疾患で, その主な原因は, 肺実質の炎症性崩壊に基くものとされてきた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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