アブストラクト(5巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Emphysematous Bulla(氣腫性嚢胞)の「レ」線學的並びに病理學的研究 第1報 Emphysematous Bullaの「レ」線學的研究
Subtitle :
Authors : 長谷川一郎1)2), 石川善衞1), 楢林和之2)
Authors(kana) :
Organization : 1)神戸醫科大學第2外科學教室, 2)神戸醫科大學放射線醫學教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 9
Page : 911-931
Year/Month : 1957 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] Emphysematous Bullaは肺嚢胞性疾患の中の1つに属するが, 肺嚢胞性疾患の定義, 分類は病理学上, 又臨床上の見解に基いて色々と提案され2, 4, 8, 12, 13, 16, 22, 23, 24, 38, 44, 48, 51, 66, 67, 73, 74, 85, 105, 106, 107, 109, 121, 122)混亂していたのであるが, 胸部外科の進歩と共にその切除標本についての知識も増加し, Clagett20)は1949年に肺嚢胞性疾患を気管支性と肺胞性に大別し, その肺胞性肺嚢胞の中にBullaを編入した. 又Wood123)124)も1953年に肺嚢胞性疾患は組織破壊によらない肺内の異常空間で空気又は液體を充したものと定義し, 表1の如く気管支性と肺胞性とに分ち, 更に細く分類しているが, 肺胞性のものにBullaを属せしめた. 又本邦に於ても肺嚢胞性疾患を楢林教授78)は表2の如く, 又熊谷博士45)は表3の如く分類しているが, BullaをClagettやWoodと同じく肺胞性のものに属せしめている. 以上の権威者の見解はBullaに関する限り肺嚢胞性疾患中肺胞性のものであるという点に於て一致した意見を示している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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