アブストラクト(5巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肋膜外人工氣胸術について
Subtitle :
Authors : 小池和夫1)2), 塩野崎達夫1)2), 福田元恭1)2), 橋本雅能1)2), 三輪太郎1)2), 足立治夫1)2), 早川洋二1)2), 青山進午1), 青井節郎2)
Authors(kana) :
Organization : 1)名古屋大学医学部第2内科教室, 2)国立療養所梅森光風園
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 11
Page : 1021-1030
Year/Month : 1957 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I 緒言] 肋膜外気胸は前世紀の終りTuffierによつて初めて唱導され, Sarfert(1901)によつても施行されたが, 合併症のために手術効果を失うような結果に終り, その後Graf1), Schmidt2)により系統的に研究されたが, 肋膜外腔維持の困難と合併症のために, 満足な結果は得られず肋膜外充填術に発展した. 古くはTuffier, Baerが試みた永久充填法は, 合成樹脂の出現と共にWilson, 長石によつて同時に合成樹脂充填術が発表されたが, 近年に至り合併症のためにその成績は不良で, 最近は殆んど中止の状態に至つている. ペニシリン, ストレプトマイシン等の抗生物質の出現と共に, 胸部外科手術に伴う合併症も解決の途を辿り, 又Cutler3), Gaensler4)等によりS.K,S.Dの使用が試みられてより, 肋膜外気胸の最大の難関である腔内出血々塊の排除も比較的容易となり, 剥離腔の維持の問題も漸次解決され, 我が国でもこゝ数年来再吟味されるようになつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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