アブストラクト(5巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸部食道癌術後の肺合併症に關する研究 特に心肺機能よりみたる對策 |
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Subtitle : | |
Authors : | 渡邊昭, 中山恒明 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部中山外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 11 |
Page : | 1031-1042 |
Year/Month : | 1957 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [I 緒言] 胸部食道癌の外科的根治術は従来甚だ困難視されてきたが恩師中山教授の創意による根治手術法が成しとげられ, 近年麻酔法の進歩, 抗生物質の出現等により容易に行なわれるようになつた. しかるに胸部食道癌根治術は開胸開腹し, 心肺機能に重大な影響を有する縱隔洞に加わり胃が胸壁前, 胸腔内に挙上されるために術後呼吸循環系に影響を及ぼして肺合併症の発生を容易にすることは想像に難くない. 更に対象となる症例は高年齢であり長時日に亘る食事摂取不能, 低蛋白状態であり呼吸循環系の予備力が低下している状態であつてみれば尚更のことである. 従つてかかる開胸術後の肺合併症の発現は更に侵襲を大きくし手術効果をも左右する重大なる因子ともなり得る. この心肺性危機である術後肺合併症に対しては万全を期して危機を生じないようにその予防, 対策に慎重であらねばならない. かかるところから胸部食道癌術後に最も多くみられる気道閉塞性の肺合併症の対策につき特に心肺機能よりみた術前, 術後の対策を検討し, いささか知見を得たので茲に発表せんとする次第である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |