アブストラクト(5巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺切除術後の經過に影響を及ぼす諸因子について(特に殘存肺再膨脹及び胸腔内滲出液貯溜に及ぼす影響について) |
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Authors : | 三村一夫1), 正木幹雄1), 山中晃2) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)聖路加国際病院胸部外科, 2)聖路加国際病院胸部病理 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 12 |
Page : | 1097-1111 |
Year/Month : | 1957 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [I. 緒言] 肺結核の肺切除術施行後の經過は殘存肺膨脹の状態及び術側の胸腔内滲出液貯溜の有無乃至多寡により大きく左右されると云うことは衆知の事實であり, 又著者の症例に於ても圖1~6に示す通り明りかである. これ等の圖表は殘存肺再膨脹及び胸腔内滲出液貯溜の状態を後に示す規準に從って分類し, その經過良好例及び不良例について術後の体重, 肺活量, 血液像の推移及び下熱の時期について比較調査したもので, 經過不良群即ち殘 存肺膨脹不良で相當量の滲出液が長期間貯溜した例ではいずれも恢復が遲延している. 更に殘存肺再膨脹不全及び胸腔内滲出液貯溜が持續するものでは肺切除後の合併症として最も恐れられている氣管支瘻, 膿胸に移行するものが多いとされている17)20). 即ち再膨張不全による死腔の殘存は膿胸發生の危險を殘していることになり又, 膨脹した肺により被覆されるべき氣管支斷端が露出するため氣管支瘻を發生し易い. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |