アブストラクト(5巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 人工心肺に關する研究(特に體外循環の血流動態について) |
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Subtitle : | |
Authors : | 小泉乙也 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 13 |
Page : | 1141-1163 |
Year/Month : | 1957 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [I まえがき] 心外傷の縫合により始められた心臓への外科的道程は, それがVital Organであり, それに加えられる如何なる傷でも必ず致死的であると云う古代からの確信に根ざされていたが故に, 長く暗い小径を彷徨しては居たが, 近代消毒法の発達, 及び気管内麻酔の進歩と相まつて, ここ十数年来長足の進歩を遂げるに至つた. その当然の帰結として, 心内の盲目的操作の代りに, 心内を空虚にして明瞭な視野の下での手術の必要さは益々増大 する所となって来た. この目的を逹するためには, 二つの方法が考えられる. 一つは各臟器の代謝を極度に低下させ, それによつて心よりの血流停止による各臟器の酸素欠乏に堪える時間を延長して, この間に心内操作を加える方法である. 他は心を血流より遮断して居る間, 何等かの方法で, 身体各部に心を通さずに, 血液を途る方式である. 云う迄もなく前者は人工冬眠であり, 後者は交叉体循環及び人工心肺である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |