アブストラクト(5巻13号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 人工心肺による腦の病理組織學的變化
Subtitle :
Authors : 蔡飛龍, 篠井
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 5
Number : 13
Page : 1187-1202
Year/Month : 1957 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言並びに文獻的考察] 近年, 心臓外科の進歩発逹は著しきものがあり, 既に弁膜狹窄に対する弁膜切開術や, ボタロ氏管開存の手術は, 日常安全に行い得るに至ったが, その他の心疾患の手術は, 未だ盲目的な手術で, 手術そのものも未だ満足すべきものではない. 特に先天性心疾患では, 直接心臓内を直視しつゝ手術しなければ, 病態生理学的に見て完全なる手術は行い得ないのであつて, この点から考えると弁膜閉鎖不全や, 弁膜狹窄症と雖も, 盲目的な用手法のみで満足すべきものではない. このような意味からして, 心臓外科の究極の目的は直視下心臟内手術を安全に行い得ることである. 心臟内手術に当つては, 明瞭なる視野を得るために, 必要な時間中は血流を遮断しなければならないのであるが, 常温下に於いては, 生体は血流の遮断に耐え得る時間は極めて短く, 遮断時間5分以下ならばこれに耐え得るのであるが, 5分以上では非可逆性の腦障害を起して死亡する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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