アブストラクト(6巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺循環の變化が肺結核に及ぼす影響に關する實驗的研究 第2編 肺静脈結紮が實驗的肺結核に及ぼす影響
Subtitle :
Authors : 尾立源和1)2), 辻村秀夫1), 松岡茂2)
Authors(kana) :
Organization : 1)長崎大學医学部外科学第2教室, 2)長崎大學医学部病理学第2教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 6
Number : 1
Page : 14-34
Year/Month : 1958 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 肺結核と心瓣膜疾患とは一般に關連性が少ないとされている. Montenegro11), White23), 金子8)等は其の事實を證明しているが, 一方Davis1)其他それに疑問を示している研究者15)もないではない. 肺静脈結紮の試みは1907年Walsch22)が肺結核と僧帽辮不全とは稀にしか關係がないという事實に刺戟されて, 犬の肺静脈結紮を企てたことに始まる. Mathes等10)は結紮後の早期死亡例で肺葉の擴大, 肝様外觀等を見ている. Valkanyi21)は結紮後3~5週の例で, 肺縮小と硬變, 線維化を来したと述べている. 更にSwan, Mulligan19)は結紮初期には出血, 充血, 浮腫が著明で, 3週以後には線維化, 血鐡症, アテレクターゼを觀察し, 囘復は肋膜癒着を通しての副行枝形成によつて行われ, 3ヵ月で80%は囘復さ. れると報告している. 副行枝の問題については既に1923年Schlaepfer16)が肺胸壁肋膜の癒着, 氣管支静脈の擴大を介しての副行静脈路に注意を向けているが, 最近ではHurwitz, Liebow等5)の研究がある. 先ず氣管支静脈の擴張, 更に肋膜癒着を通しての新らしい血行路の發達によると述べている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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