アブストラクト(6巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 僧帽辮閉鎖不全症に對する人工的心房中隔缺損作成術の臨床
Subtitle :
Authors : 篠憲二, 小沢凱夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 6
Number : 8
Page : 884-908
Year/Month : 1958 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 1916年Lutembacher1)が僧帽弁狡窄症患者が, たまたま心卵円孔開存を合併することに依って長寿を保ち得ることを指摘し, 更に1926年Jarotzky2)は僧帽弁狭窄症に対する外科的療法の一手段として, 人工的心房中隔欠損作成を暗示した. 以来Blant, Sweat3)は奇静脈と右肺静脈下枝との吻合を行い僧帽弁狡窄に対して好成績を得たと報告している. さてこの理念に基き我が教室に於ては過去数年来僧帽弁閉鎖不全症に対する外科的療法として, 人工的心房中隔欠損作成術に関する幾多の研究が行われて来た. 即ち田辺4)は犬に於て作成した直径1cmまでの大きさの人工的心房中隔欠損は生体に対して殆ど悪影響を及ぼさず, 概ね1カ月に瘢痕を以て治癒閉鎖する事を報告し, 又沢田5)は実験的に犬を使用して人工的心房中隔欠損作成後, 更に僧帽弁腱索を切断し, 所謂心卵円孔を合併した僧帽弁閉鎖不全を作成して長期観察し, 生存限度の問題より明らかに治療的意義がある事を示咬 した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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