アブストラクト(6巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肋膜外氣胸術に於ける腔維持に關する研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 平林浩太, 小沢凱夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大学医学部第1外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 6 |
Number : | 11 |
Page : | 1039-1061 |
Year/Month : | 1958 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 諸言] 肺結核に対する肺虚脱療法は, 直達療法の普及と化学療法の発達に伴つて, 殆んど此等と置き換えられた様であるが, 直達療法に比し, 適応の範囲が広く, 直達療法の適応外のものにも, 之を行い得る症例は相当多数あり, 特に欧州に於ては直達療法と並んで広く行われている. 虚脱療法の一つである肋膜外気胸術は, 化学療法の発達により, 戦後再び普及したものである. 本手術は手術的侵襲も少く, 且つ手術手技も容易な点から, 胸廓成形術と共に重要な外科的療法であるが, 剥離腔の維持の問題は未だ尚多くの改良を要する点を残している. この点に鑑み, 著者は肋膜外気胸術を, 主としてその後療法, 特に剥離腔維持に就いて研究した. そもそも肋膜外気胸術は, フランスのTuffier(1891年)によつて, “肋膜外肺尖剥離術”として始めて試みられたが, 虚脱肺の再膨脹のために手術的治療の目的は達し得なかった. その後, 肺の虚脱を維持する為に, 種々なる充填物を用いる方法が研究され, 彼は剥離腔に患者自身の脂肪或は筋肉の充填を行った. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |