アブストラクト（6巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 両側同時肺切除2例の經驗 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 斎藤勇夫, 山村文夫, 小野節三, 針生常郎, 松原弘, 大山渉, 佐藤正助, 本多憲兒 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東北大学医学部武藤外科教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科學會雜誌 |
| Volume ： | 6 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1078-1082 |
| Year/Month ： | 1958 / 10 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺結核又は気管支拡張症に於て病巣が両側に存在する時, 両側肺切除は通常二次的に行われ, 両側同時肺切除に就てはOverholt等1）, Shumway等2）, Lewis等3）による少数例に行われた発表をみるのみである. 余等は当教室に於て, 両側気管支拡張症2例に対し両側同時肺切除を行つたので報告する. [症例] 症例1. 53才. 男子 咳嗽, 喀痰, 発熱, 心悸亢進等を訴えて来院. 全身所見 体格中等度, 顔貌稍々貧血性, 赤血球350万, ヘモグロビン80％（ザーリー）, ヘマトクリット値48％, 赤血球沈降速度1時間74mm, 2時間93mm. 胸部聽診上右前胸部では呼吸音稍々と弱かつたが, 他には異常音聽取せられず, 打診上濁音は認められなかつた. 胸部単純レ線所見上右肺に肺紋理増強と横隔膜不整が認められ, 気管支造影像では図1の如く右中葉B4, B5, 右下葉B8及び左舌葉B4, B5, 左下葉B9, B10の拡張が認められた. 喀痰は粘液性で1日120cc前後, 気管支造影法, 左右別肺機能検査等により最高660cc～700ccに増加した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
