アブストラクト(6巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 高令者の呼吸器彈力性と全身麻醉
Subtitle :
Authors : 越田穆, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 6
Number : 12
Page : 1144-1159
Year/Month : 1958 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I 緒論] 近年, 高令者に対して手術を行う機会が多くなるに従つて高令者への全身麻醉の適応も一層拡められてきた. 高令者に対する安全な手術, 確実な全身麻酵(以下全麻と略)の施行には, 対象が年令的に危機を有している高令者だけに諸臓器の老人性変化を特に考慮に入れねばならない. 老人性変化としては古くから動脈硬化症, 老人性肺気腫, 白内障などの疾患があげられているが1), 全麻に最も関係の深いものの一つとして呼吸器系の年令的危機がある. 一般に全麻下では動脈血液ガスの変化に対する呼吸中枢反射は抑制されるといわれ2), 全麻中, 自発呼吸に頼っていたのでは, たとえ高濃度の酸素投与によって低酸素症を防ぎ得たとしても炭酸ガスの蓄積を免かれることは出来ない. ましてや筋弛緩剤の使用は全麻中の呼吸管理を不可欠のものとしている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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