アブストラクト(7巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌の手術成績とその予後について
Subtitle :
Authors : 堀江勲, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 1
Page : 13-28
Year/Month : 1959 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [まえがき] 癌に関する研究は, 現在医学の分野にのこされた最も大きな課題である. 勿論わが国においても外科領域ではやくから, いろいろの臓器の癌腫に対する切除が加えられ1)~13)これに関する報告も数多くみられる. そして, その手術成績も次第に向上し, 切除例の予後も期待出来るようになってきている. しかるに肺癌は, わが国に於いて外科療法の対象として, とり上げられたのは近年であって, したがって手術症例の遠隔成績を論ずる段階に立至っていない. 欧米諸国においては, 外科療法の歴史も比較的長く, 切除例も多い. したがって, Overholt25), Churchill15), Ochsner14), Gibbon16)等によつてその手術成績が明らかにされているが, 切除例の予後は5年生存率が, 19~24%であり, 他の臓器の癌腫にくらべて, 決して良好とは云えない. そして肺癌に関するかぎり現在その手術成績が向上している気配は甚だ少ない
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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