アブストラクト(7巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核切除肺の病理形態学的所見からみた切除術の検討
Subtitle :
Authors : 羽鳥護, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 3
Page : 232-241
Year/Month : 1959 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [はじめに] 肺結核症の外科的療法は, 一般疾病と同様に, 適応の決定が最も大切である. この点については既に河合教授が指摘された1). そこで私は, 結核切除肺の病理学的検索によつて, 外科的療法の対象となる空洞や被包乾酪巣について, 病巣と誘導気管支の形態を明かにし, その観点から切除の適応の問題を検討した. この問題に関しては, 病巣内結核菌の状態も重要なので, 堀江2)の細菌学的検査成績を参老にした. [第1章 文献的考察] 肺結核の病理学的研究の歴史は古い. ところが直達療法の発達により, 切除肺の新鮮材料について, 病理学的及び細菌学的研究, 特に両者の関連に関する検討が行われるようになり, 従つて, 新しい観点から肺結核の問題を考えることができるようになつた. 初めRyan, Medlar3)らが切除肺について, この方面の研究成績を発表したが, その頃からこの種の研究がさかんになつた. 本邦では北4), 梶田5)らの発表をはじめ, 多数の報告がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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