アブストラクト(7巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 重症肺結核における対側肺 特に肋膜病変からみた手術適応限界の考察
Subtitle :
Authors : 平田正雄1)2), 河合直次1), 倉田庫司2)
Authors(kana) :
Organization : 1)千葉大学医学部第1外科教室, 2)国立療養所千城園
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 5
Page : 594-608
Year/Month : 1959 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒論] 肺結核外科の著しい進歩により手術適応範囲が漸次拡大され, 重症肺結核に対しても積極的に手術が施行されるに至つた. そのためには心肺機能からみた手術適応を厳格に定めることが是非とも必要になってくる. 従つて最近では重症肺結核患者の換気循環状態を明確に把握することにより, 術中, 術後の心肺性危機を防ぐことに各般の努力が払われている4)31)36)43). 重症肺結核において, 特に機能的poor riskを手術の対象とする場合, 対側肺機能の如何が手術適応及び術後経過にとつて最も重大な鍵となると考えられるが, この点について明確な解答を与えた報告は極めて少い. ところで, 肺機能, 殊に換気機能を低下させる原因と考えられるものを大別すると, (1)肋膜病変, (2)肺実質病変, (3)気管支病変の3項目に分けられる1)2). この中, 特に肋膜病変が肺機能に最も密接な関連を有するものであり, これについてはGaensler1)小高3)らが詳細に報告している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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