アブストラクト(7巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 第2篇 肺癌早期例の摘発について
Subtitle :
Authors : 松岡淳夫1)2), 河合直次1), 倉田庫司2)
Authors(kana) :
Organization : 1)千葉大学医学部第1外科教室, 2)国立療養所千城園
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 6
Page : 647-655
Year/Month : 1959 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 近時, 肺癌に対する臨床例の増加は著しい. ところが, 肺癌における外科療法の予後はあまり改善されていない. これが原因は主として癌肺早期例の摘発, 特に肺癌の診断方法に対する検討が足りないためである. 従来, 肺癌症例の発見にはX線検査によらなければならないという考え方が, われわれの頭を支配している. もちろん, 早期例の発見に集団X線検診の果した役割の大きなことは事実である. しかし集団X線検診による肺癌の摘発が, 肺結核と同様な効果を挙げ得られるか否かについては, 当然いろいろの疑問が生じてくる. 著者は肺癌に初発時はもちろん, 末期に到るまで, ほとんど無症状に経過するものと, 比較的早期から症状を伴うものとがあり, これら2群を劃一的な診断方法で発見しようとするところに無理があり, この両者は発生部位と密接な関係がある点に注目すべきであることを前著1)において述べた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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