アブストラクト(7巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌における結核菌ならびに随伴菌の検索について
Subtitle :
Authors : 中村真, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 7
Page : 781-795
Year/Month : 1959 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 肺は気道によつて直接外界と連絡するため, 細菌による感染の機会が多い. とくに肺癌の場合その発生が気管支に起因するため, 気管支内腔の狭窄, 閉鎖を必然的に惹起し, 分泌物の貯溜・ひいては感染に対する好適な条件を作り易い. このことは肺癌の診断に関する多くの文献にみられるように, 肺癌がそれに伴う肺, 気管支の2次的炎症所見によつて, 気管支炎, 肺炎, 肺膿瘍等と誤診されることが多く, さらに肺癌の主要症状の1つとして, 喀痰, 血痰, 胸痛と並んで発熱があげられている点からも明らかにされている. 勿論肺結核あるいは他の非癌性肺疾患における随伴菌検索は古くから行われていて, Koch1)が結核菌発見当時すでに喀痰中にみられる随伴菌に注目しているし, Schroder2)は肺結核患者喀痰中の連鎖球菌の検索を行い, これが肺結核の消耗熱の原因であると述べ, Courmont3), Cumming4)らも連鎖球菌に注目している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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