アブストラクト(7巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 急性出血及び血胸の実験的研究 第1編 急性出血の実験的研究
Subtitle :
Authors : 三輪一美, 赤倉一郎
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 7
Page : 851-856
Year/Month : 1959 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I 諸言] 近来の胸部外科の発達は劃期的であり, それは心肺機能の解明による種々の手段の利用によるところが大きい. 一方外科的侵襲の副産物として, 種々の心肺性危機を併発することが問題となつて来た. その中, 術後の最も普遍的なものとして血胸がある. 之は胸腔内出血の結果であり, 早期には, 出血, 輸血のバランスを失う結果になり, 後期には再膨脹不全等の原因となることが重視される1)2). 特に注目しなければならないことゝして, 肺切除術後出血多量で, 且つ血胸を合併した症例にしばしば肺水腫乃至その前段階様の症状を来すことがあり, 之等は再開胸により貯溜血液を除去し, 出血, 輸血のバランスを補正することにより好転する事実がある3). 胸部外科における出血及び血胸の演ずるかゝる重要性に注目し, その心肺生理学的意義を解明し, 更にその治療, 又は予防手段を確立する目的をもつて本研究に着手し, 特に肺水腫との関係を追求せんとした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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