アブストラクト(7巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 手術前後における肺癌の循環諸量
Subtitle :
Authors : 宗健六, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 8
Page : 951-965
Year/Month : 1959 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 近年肺癌発生頻度が増加し, 診断法, 外科手術の著しい発達によつて肺切除術により根治せしめ得る機会が多くなつてきた1, 2). しかし肺癌は多く高令者で, いわゆるpoor riskにあるものが多い. さらに手術侵襲も大きく, 出血量も多量な肺切除を行うのであるから手術の危險性も大きく, 術前後の管理には充分な注意が必要である. すなわち低蛋白, 貧血, 脱水状態にあればshockを起しやすく, また種々の合併症を伴ないやすい. これまで赤血球数, Hb濃度などから貧血状態を覗い, 術中術後は出血量, 血圧を指標として輸血, 補液を行つてきた. しかしこれらの検査は必ずしも眞の血液状態を表わすとは限らない3, 4). そこで更に循環血漿量(PVと略す), 循環赤血球量(RCV), 循環血液量(BV), 及び細胞外液量(EF)の測定を含めたいわゆる循環諸量からの到定が必要になつてくる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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