アブストラクト(7巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 位相差顕微鏡による肺癌の細胞診断
Subtitle :
Authors : 渡辺四郎, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 9
Page : 1020-1029
Year/Month : 1959 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 近年わが国における肺癌臨床例の増加は甚しいものがあるが, これはそのまま実際の肺癌の増加を示すものではない. これについては河合, 香月1)2)が第31回日本結核病学会特別講演で, 臨床例の増加が診断技術の進歩と密接な関係のある点について指摘している. 現在肺癌の診断に重要な役割を果している種々のX線学的診断法は必要欠くべからざるものではあるが, 必竟推定診断に過ぎず, 肺癌を確定するために細胞学的検索の重要性が強調されるに至つ ている. とくに肺癌の発生が比較的大きい気管支よりも, 區域気管支以下の小気管支に発生する頻度が高いことが明らかにされた現在3), 気管支鏡検査による肺癌の診断には自づから限界があり, 喀痰及び気管支分泌物による細胞学的検索がことさら重要視されるわけである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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