アブストラクト(7巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Wet caseの麻酔に関する研究,特に気管支分泌物の処理を中心として |
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Subtitle : | |
Authors : | 木平広, 篠井金吾 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科大学外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 7 |
Number : | 11 |
Page : | 1149-1168 |
Year/Month : | 1959 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 緒言並びに文献的考察] Wet case34), Feuchten Lungenfa1144)48)とは喀痰量の多い疾患の総称で, 麻酔管理上注意を要する症例に附された名称である. 従ってWetcaseを疾患別にみると, 肺化膿症, 気管支拡張症がその代表的なもので, 其の他肺癌或いは肺結核で, 多量の血痰を有するもの, 或いは二次的炎症を伴ったものもWet caseとなる場合が多く, 又術前の喀痰量が少量でも, 術中に肺水腫を起したり, 気道内に血液が流入して絶えず吸引を行わねばならない症例や, 気管支痩で胸腔内瀦溜液が気管支内に流入して来るような例も同様にWet caseとして取扱われる. Wet caseは術前から既に一般状態も不良で, 心肺機能の低下が著しく, 麻酔中には, 頻回な吸引を行う必要があるため, anoxia, hypercapniaに陥り易く, 他の肺疾患に比較して隅発症を起し易い. 又一般に肋膜癒着が高度のものが多く, 術中の出血量も大で, 麻酔経過が円滑にゆかないことがある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |