アブストラクト(7巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核の切除手術に於ける気管支瘻に関する研究
Subtitle :
Authors : 久米公夫, 篠井金吾
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 7
Number : 12
Page : 1243-1261
Year/Month : 1959 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第I章 諸言及び文献的考察] 本邦に於ける肺結核の切除療法は昭和25年頃より盛んになつたが, 肺切除の初期には適応撰擇上の不充分, 手術手技, 或いは麻酔上の問題で種々な合併症の発生を見たが, 現在では著しく低下して来た. 然し, 今日猶100%に避け得られない合併症として気管支痩の問題が残されている. 気管支痩の発生は手術予後に重要な関係があるので其の予防対策は重要な問題である. 気管支痩の発生は単一原因によるものではなく, 幾つかの因子が関与していることが少なくない. 従って気管支痩に関係ある種々な因子に就いて考察を加えることは合併症を予防する意味で肝要なことである. そこで教室の肺結核患者1055例の手術症例を対象として気管支痩の発生と手術前の病勢, レ線像, 化学療法との関係を調査し, 更に切除肺の病理組織学的検索を進め, 感染の問題については動物実験で検討を行った. 猶, 予後に関しては夫々の生活状態をアンケートで追求した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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